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2022年3月14日 (月)

勘違いの罪の重さ

 数日前のニュースが気になった。札幌の焼き肉店で45歳の男が60代の店主に怪我をさせて傷害罪で逮捕されたという。蔓延防止法が施行されている最中のことで、午後9時には店を閉めなければならないのに、男が飲み続けているので繰り返し店主が注意し、それに腹をたてた男が暴力に及んだというものだ。

 

 よくある事件である。法に従わなければ店は注意を受け、処罰されると営業に差し支えるから、店主も必死だったであろう。男は「相手にからまれたからだ」と自分の行為を正当化しているらしい。

 

 このブログに何度も書いているからまたかと思われるかもしれないが、この男は自分は客であるのにその客が飲みたくて飲んでいるのを妨げるのは「言いがかり」で「からんできた」と主張しているのだ。お客様は神様である。その神様を不愉快にした店主が悪いと言っているのだ。

 

 客は金銭を支払う対価として物品の提供を受けたりサービスを受ける権利がある。しかし金を払えば何をしてもいいということはない。そんなことは子供でも判っているはずだが、「お客様は神様です」という三波春夫のことばが日本人のこころに深く根を下ろした結果、おかしなことになった。そもそも客と店は本質的に対等で、上下関係などないのである。店がへりくだって迎合するのは金銭を得るためである。物品やサービスの対価であって、金は恵んでもらうわけではない。

 

 ところが一部のバカが、神様は店よりえらいと勘違いする。だから「言いがかり」で「からまれた」と本気で主張するのである。自分の気に入らないことは理不尽なのである。もともとバカなのに、「お客様は神様です」ということばが勘違いを助長する。世の中をおかしくしていく。その神様の勘違いが日本という国を意外に深刻にむしばんでいるのではないかと気になったのである。

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