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2022年3月23日 (水)

神様はいないのか

 ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を映画化したロシア映画を学生時代に観た。強烈な印象を受け、すぐ本屋でこの本を買って読んだ。イメージが鮮烈であるあいだに読んだから読むことが出来たけれど、あのとき以外だったら読了は出来なかっただろうと思う。

 その中で、次男のイワンが、神様は存在するかどうかという神学論争を延々と繰り広げる場面がある。イワンの結論は、もし神様が存在するなら、その神様が子供が奇禍に遭うのを見過ごしてなにもしないことはあり得ない。だから神様など存在しないのだと、結論づける。神様は人間の想像を超えた意志のもとにこの世を絶対的に統べているのであって、神様を疑ってはならない、というのが宗教の根本である。こんなに信じているのに護ってくれないといって神様を恨んではいけないのである。ところが合理的な思想が人間に芽生えて神様の存在を疑いだした。神様は人間の意識が生み出したものだ、というのが科学的、合理的な考え方になった。

 いまだに神が絶対的だという人々がいるが、本気の人とそう信じたいから信じているだけのひとたちで、生き方の基準をそういう絶対的な存在に委ねないと生きられないひとたちであろう。イワンの生きた時代はほとんどの人がそうだったから、彼も神を疑いながら、疑ったことによって精神の破綻を来すに至る。

 こんなことを書いているのも、ウクライナで子供たちが殺されているのを連日みせられ、知らされているからだ。悪いことを悪いと非難するだけでは無力であって、その無力さに気持ちの痛みを感じざるを得ない。ほとんどの人がそういう思いだろう。

 それを知りながらの昨日のBSフジの共産党の小池氏の言葉は虚しく聞こえた。「戦争は悪いからしてはいけない」「核は絶対悪だから廃絶しなければならない」と繰り返し主張するが、そんなことは誰でも判っていることで、ではどうするのか、その悪い戦争を仕掛けている国をどうするのか、また、日本がそういう事態にどう備えなければならないのか、という話をしているときにこの言葉をくり返すだけに終始していた。

 自分がプーチンに直接言えよ!

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コメント

こんばんは
全くあの連中(共産党を含む平和ボケの護憲政党)は「武力で平和は達成されない」「武力より外交だ」と高熱に狂ったか、いけない薬にラリったかのように繰り返しますが、軍事力の伴わない外交など無力だ、ということが今回の一件でも十分わかったはずなのに、と思います。
それ以前に日本の外交力で戦争を防げると思っている自体、彼らの平和ボケぶりが垣間見えますが・・・。
では、
shinzei拝

shinzei様
誰よりも賢い共産党の面々ですから、そんなことは百も承知で言っているのでしょう。
それならなにが目的なのか。
日本に抑止力を持たせないことに全力を尽くしているということでしょうか。
誰のために?

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