鶏肉料理を試す
いまはエンゲル係数を下げるために、料理に使う肉といえば鶏肉がメインになっている。好きな魚は頻度が減っている。九十九里の魚で育ったので魚が好きだが、鮮度の高い魚でないと美味しいと思えないので、スーパーで手に取ることが少ない。干物を買うことが多いが、子供のときに食べていた天日干しをしたものではないから旨味が不満足である。なんと冷蔵庫の中で傷んでいくのだから、私にとって干物とはいえない。
鶏肉を使った料理をいくつかレパートリーに持っているが、料理番組で観たものを三つほど試してみた。一つは味噌漬けにしてソテーにするもの。味噌、ゆず胡椒、蜂蜜、みりんをよく混ぜたあとで酒でのばしたものをつけ汁にして鶏肉を漬け込んでおく。一昼夜以上つけてから洗わずに表面を拭き取りソテーする。なにか適当な野菜を一緒にソテーすると好い。焦げやすいので火加減に注意がいる。思った以上に旨い。今度は味噌の量をもう少し控えめにしてみるつもりだ。
もうひとつは皮を剥いでナゲット程度に切り分けた鶏肉(皮は取る)を塩と砂糖と水の調味液に漬け込む。これも一昼夜以上おく。それを水気を拭き取ってからフライにする。なにもつけなくても旨い。ビールに最高である。今度は塩ではなくて塩麹を使ってみようかと思う。肉が更に柔らかくなり、旨味も増すのではないか。
剥いだ皮があるので、番組で観た鶏皮サラダを作ってみた。タマネギを薄切りにして塩をふって水洗いしたものに酢とごま油と塩の調味液と混ぜ、そこへ茹でた鶏皮を入れ、更に番組では春菊を大量に混ぜてサラダにしていたが、私は水菜を入れてみた。春菊が思いのほかに高かったからだ。これは酢の量が多すぎたために酸っぱくて残念な味だった。鶏皮なら茹でて細切りにしたものに多めの細ネギをのせてポン酢で食べるというふだん私が食べているものの方がずっと旨い。
こうやっていろいろ料理を楽しんでいると、自動的に卓上の品数が増え、食費がどんどんかさんでいく。その上自分自身も膨らんでいく。しばらく素食に戻して身体と生活費をスリムにする必要があるようだ。
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