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2022年3月23日 (水)

映画『ライジング・ホーク 猛軍襲来』

 2019年のウクライナ・アメリカ合作映画。13世紀、蒙古が怒濤のように東から押し寄せてきた時代、ウクライナ地方の人々が、圧倒的な蒙古軍と戦って多大な犠牲者を出しながら村を護ったという物語である。いまのウクライナの様子を思い起こさせるではないか。

 

 過剰な特殊効果は使わず、単純に蒙古軍が悪であるというストーリーにもしていない。災厄としての侵略とはどういうものか、そして侵略軍に協力するもの、すぐに降伏を言い立てるもの、策もなしに暴走するもの、さまざまな人たちをまとめて行くものは誰か。選択肢のないところに選択肢を求めることの愚かさも見て取ることが出来る。

1809a-121ウクライナには行っていないので、ウズベキスタンで撮った写真を載せる

 時代が変わっても人間は変わらない。こういう事態はすでに過去のものになったと思っていたが、そうではなかったことを思い知らされたとき、この映画の見方もただのアクション戦争映画ではないものとなっている。なかなかよく出来ていて、しかも面白い映画だった。

 

 この映画の前に同じような時代を描いた『戦神紀 チンギス・ハーン戦記』という2018年の中国映画を観た。テムジンとして誕生した若者が、ついに覚醒してチンギス・ハーンになっていく、という話なのだが、まったく史実とは無関係で、駄作そのもの。地下の冥界の魔物たちと戦う話になっていて、このようなお話はもう見飽きるほどみせられているのでうんざりする。ただ、中国の特殊効果はなかなかすぐれていて、しかも金がかけられているからそれをぼんやり見て楽しむことは出来る。中国映画特有のおちゃらけた役柄の登場人物がいなかったのが唯一の救いか。チンギズ・ハーンとはまったく関係のないほら話と承知して観るべき暇つぶし映画。

 

 同じ時代を描いてこれほど違うのは、国柄の違いもあるのだろう。そもそも中国はジンギスカンを英雄として取り扱うことを長く禁止してきたはずである。だからこんな取り上げ方しか出来ないのかもしれない。

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