独裁者は必ず自滅する・・・はずだけれど
権力は腐敗する、絶対的権力は絶対的に腐敗する、というのは、イギリスの歴史家が専制君主を論じて発した言葉らしい。
集中的に権力を掌握した権力者・つまり独裁者は、他者の生殺与奪の権利まで手にするに至る。自分の命令は絶対で、それに反することは許さず、ときに感情を害しただけで側近を死に追いやることさえある。ただ、上手く取り入ればその権力のおこぼれに預かり、甘い汁を吸うことも出来る。こうして独裁者の取り巻きは巧言令色の徒ばかりになる。
独裁者にもたらされる報告は、うまくいったという報告ばかりで、失敗の報告は上がらなくなる。正しい情勢分析による悲観的な判断は許されない。それなら独裁者の判断は間違うのは必然で、ついには自滅せざるを得ない、ということだろう。
このことは、毛沢東の『大躍進』の失敗、そして『文化大革命』へ至る道筋についていろいろ本を読んで学んだことだ。ところが毛沢東は独裁者のままで畳の上で(比喩です)死んだ。そういうこともある。プーチンは畳の上で死ぬのか、それならどれだけの犠牲者を産みだし続けるのか。習近平はそれに倣うだろう。彼の方がプーチン以上にその素質があるようだし、ロシア以上に体制も万全なようだから。
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