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2022年3月25日 (金)

タイムマシン

 熱力学の法則によれば、物質もエネルギーの一形態であるらしい。そして宇宙のエネルギーの総和は不変であるという。タイムマシンがもし可能なら、熱力学の法則は時間を超えて成り立つことになる。いまここにあったものがタイムマシンによって過去に行ったり未来に行くなら、ある瞬間の総和は変動することになるからだ。それならエネルギーの総和とはなんなのか。

 

 こんなことを考えたところで空論であって、タイムマシンはそもそも人間の想像の産物でしかない。しかし時空を超えるということは、物理的に困難であっても意識の上では可能であるのだと私は思っている。コリン・ウィルソンの『賢者の石』という小説や、クリストファー・リーヴ主演の『ある日どこかで』という映画での時間移動を、私は機械のタイムマシンよりもずっとリアルに受け入れる。

 

 NHKの『地球事変 氷河期』という番組を観ていて、氷河時代の痕跡をナイアガラの滝からカナダの極寒の地、ラブラドル地方への尋ねていくクルーとともに、過去を、つまり時間を超えて氷河時代を実感していく。私はこれも一つの時間を超える旅なのだと思った。

 

 この百万年間のあいだに、一回十万年あまりの氷河時代が8回あり、その間に温暖な間氷期があって、いまはその間氷期にあたる。間氷期は一万年前後で、すでに最後の氷河期から一万三千年が経過していて、新たな次の氷河期がいつ始まるか判らない。いま地球が人類のせいで急速に温暖化していることで、大西洋の深層海流の流れが止まりつつあり、そうなると氷河期を誘発する可能性が大きいという。これは近年SF映画でくり返し描かれているから、知っている人は知っていることだ。有名なのは『デイ・アフター・トゥモロー』で、ただしあれほど急激に寒冷化するというのはちょっと違うと思うが。

 

 番組のなかでもある学者が語っていたが、「人類は戦争などしているひまはないのだ。来たるべき未来に備えなければならない」。過去を含めて世界を概観する知性があれば、戦争などしている場合ではないことを理解できるはずだが、頭にタイムマシンを持たないと、愚かな行動をしてしまうようだ。そんなことを言っても始まらないのが口惜しい。

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