見出しだけで感想を述べる無責任をお許しいただきたい。私はニュースを伝えるのではなく、ニュースをどう感じたか、感想を書いているだけである。
『「ロシア経済状況は安定」プーチン大統領が経済制裁は失敗と主張』(テレ朝ニュース)
日本の円安が止まらないのに、ルーブルは値を戻し、安定している。プーチンがこのように胸を張るのはとうぜんに見える。ロシア人は逆境に強いそうだ。古来外敵内患に苦しんできた国だから、苦難になれているということらしい。今回は経済制裁という外敵のように見えるが、実はその種を蒔いたのはプーチンであり、そのことにまだロシア人は気がついていない。プーチンは今現在を見て胸を張っているが、そもそも国として信用を失ったことで、ロシアがどれほど大きなものを失ったのか、身に沁みて知るのはこれからである。安定しているあいだは安定しているというだけのことだ。大きな船はとまるまで惰性で動けるというだけのことだ。
「Amazon配達員、時間指定の荷物受け取り不在に激怒 不在票に罵倒の文句書き込み拡散」(J-CASTニュース)
時間指定していた荷物を配達したら受け取り人が不在だったらしい。不在票に、時間指定したのなら家にいろ、という書き込みがあったといって、受け取り人がその書き込みをネットで拡散したらしい。「配達員が激怒」したと言うよりも、受け取り人が書き込みに「激怒」したように読めた。不在だったのは仕事で配達があるのを忘れたからだそうだ。
Amazonは置き配が可能であるのはだれでも知っている。どうして時間指定して配達させたのか誰もが首を傾げる。この受け取り人も「お客様は神様です」教の信者だろう。配達業者に時間指定配達を約束させたとき、受け取り人もその時間に在宅して受け取るという約束をしたということである。そんなことは子供でもわかることだ。ところで、さっそくマスコミはAmazonに見解を問うているそうだ。バカか。
MOREという雑誌が木村拓哉のインタビュー記事を書いて、それをニュースネタに取り上げていた。「日本中の注目を集めながら、時代の真ん中で輝き、第一線を走り続けている・・・国民的スター」だそうだ。「いくつもの社会現象を巻き起こし、時代を動かした」ともある。そんなに影響力のあったえらいお方だとはつゆ知らなかった。不明を恥じたい。
それに関連しての提灯記事らしい評論らしきものもあった。木村拓哉は名優だと自信を持っていう、のだそうだ。そのたとえとして、丹波哲郎や渥美清が引き合いに出されている。いまはどんな役でもこなせるのが名優とされるが、違うのだという。丹波哲郎は偉そうな人物を演じればピカイチだが、普通の人を演じるとからっきしだった。渥美清も役柄の幅は狭かった。だから木村拓哉は演技の幅が狭くて何をやっても木村拓哉しかないのは、丹木哲朗や渥美清のように名優だからだ、といいたいのであろうか。渥美清や丹波哲郎が草葉の陰で泣いているだろう。
私が好きでも嫌いでもなかった木村拓哉が大嫌いになったのは、『武士の一分』という藤沢周平原作、山田洋次監督の 映画を観て、あまりの演技のお粗末さに驚嘆して以来である。映画をほとんどぶち壊していたが、かろうじて支えていたのは笹野高史だった。
それが名優だそうだから、世のなかにはさまざまな価値観があるものだと思う。
最近のコメント