勝手読み
明け方、窓を開け放つがちっとも涼しくない。朝から30℃を超えてしまうから、超えたら窓を閉めてエアコンを入れる。ところが今日は空気が乾燥しているせいか、また北側からわずかながら風がながれているせいか、31℃を超えてもしのぎやすい。暑さになれたのか、年齢のせいで鈍感になっているのか。エアコンの涼しさというのは正直のところ本当に快適だとは言いがたい。昼頃室温が32℃を超えたのでようやく閉じこもった。
BRICSにアルゼンチンとイランが参加するらしい。世界人口の40%を占めることになるそうだ。中国とインドがいるのだからそれはそうだろうと思う。ロシアはその中で主要国として存在感を示しているつもりらしいが、すでに中国やインドにエネルギー資源を購入してもらわなければ国の経済が成り立たない状態になっている。足元を見られていると思う。どう見てもこの集まりは、他国をリスペクトするような面々ではない。
インドは中国とのあいだに国境紛争を抱えていて、しかもインドが台頭すれば必ず経済的に中国と衝突することが見えているから、仲間であるのは一時的な方便だろう。そしてその中国を牽制するためにロシアと組んで見せているのであって、しかも仲の悪い隣国のパキスタンを牽制する意味も大きい。いまはロシアからふんだんに安く原油やガスが手にはいりそうだから、利用できるあいだは利用しようとしているのだと思う。
G7を中核とした欧米諸国や日本は、ある程度価値観を共有して国どおしの利害に違いはあっても、共通のルールが通用するという安心感がある。つまり歴然とした裏切り行為はしないだろうと思えるということだ。
しかしG7の向こうを張ろうというBRICSにはそのような信義などというものは期待できないのではないか。敵の敵だから仲間だ、という程度の集まりだろう。ただし、そのような集まりが凝集する力を持つに至ったのは、過去の欧米の行為の積み重ね、近年では特にアメリカのお粗末な外交の失敗があると思う。自ら敵を産み出したのだ。そのことの自覚のないままに理念的なことばかりバイデンが言うのを世界は鼻で笑っている。
世界はこれからどうなるのか、私が考えたってなにほどのこともないが、どうせなら世界の変動を解析予測しながら楽しむのも一興だろうと勝手読みしている。
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