アフォリズム
警句、などと訳される。皮肉をこめた短文をアフォリズムと言うが、今読んでいる芥川竜之介の随筆集は、随筆と言うよりもそのアフォリズムに満ちた短文が満載である。そして若いころはそれが妙に格好が良いように思えて好きだったのだが、今はいささか鼻につくところがないではない。格好が良いと言うより格好をつけすぎだと感じるからである。
僕は医者に容態を聞かれた時、まだ一度も正確に僕自身の容態を話せたことはない。従って嘘をついたような気ばかりしている。
僕は見知越しの人に会うと、必ずこちらからお時宜をしてしまう。従って向こうの気づかずにいる時には「損をした」と思うこともないではない。
こんな風のものはいまでも嫌いではない。
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