地球のことを考えろ、と男は言った
フランス、ルーブル美術館のモナリザの絵に男がケーキを投げつけた。ケーキは絵に命中した。男はカツラをかぶり、車椅子に乗って身体の不自由な老婆に見せかけていたという。
男がなぜそんなことをしたのかと問われると、
「地球のことを考えろ。地球を破壊している人たちがいる。地球のことを考えるのが芸術家だから俺はやったのだ」と言ったそうだ。
このことばから考えると、彼は、他人はどうか知らないが、自分は地球のことを考える正しい芸術家のつもりらしい。こういう正しい人が、木の芽時に意表を突いたことをやって世間を騒がせる。さいわいモナリザの絵はガラスで保護されているので無事だったそうだ。
ところで、ここまで頓珍漢ならこの人はおかしいと誰でも気がつけるけれど、自称正義の味方の中にはかなりおかしい連中が多い。そうしてそういう人ほど声が大きくて、いかにも正論みたいに聞こえたりする。でもよく聴けば変な思い込みでしゃべっていることが分かるのに、みんなおかしいと思わないのが私には不思議だ。
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