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2022年6月 3日 (金)

こういう言い回しが好き

『魯迅文集6』を読んでいる。その中に『私は人をだましたい』という一文があって、以下の言い回しがいたく気に入った。

 

 支那の人民は疑ひ深い。どの国の人もそれを可笑しい欠点として指摘して居る。併し疑ふ事は欠点でない。始終疑つて断案を下さないのは欠点である。自分は支那人であるから良くその秘密を知って居る。実は断案を下して居るのである。即ちその断案と云ふのは矢張りとても信用が出来ん。而して事実は大抵その断案の確かである事を証明するのであつた。支那の人は自分の疑ひ深いことを疑はない。

 

 上海事変(1935年)のすぐあとくらいに書かれたもので、その時の自分の行動を踏まえて書かれている。魯迅の文章はこんな感じのものが多い。私はその文章が好きである。好きだからといって、私は魯迅ほどひねくれているわけではない。ひねくれている、というのは悪意からではない。屈折しているというほどの意味である。もちろん魯迅が体験したその時代の中国の荒浪を、私も同様に体験したらどうなったか分からないけれど。

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