川を見下ろす
昨晩はビール一杯と熱燗一本だけで夕食を摂った。宿の食事は家庭食のちょっとごちそうの日、というところだが、それぞれに素朴ながら味わいがあって悪くなかった。食後一息入れたらもう一度風呂に行こうと思っていたが、しばらく横になって本を読んでいるうちに寝てしまった。夜中に一度トイレに起きただけで朝まで爆睡した。九時間は快眠したことになる。
起きて朝風呂に入る。昨夕は雨が本降りだったので露天風呂には入れなかったが、今朝は止んでいたのでそちらにゆっくりつかる。湯は単純アルカリ泉で肌がヌルヌルする。ぬるめ、40~41℃というところか。いくらでも入っていられる。立ち上がれば片品川が見下ろせる。細いが雨を集めて激しく流れている。爽快だ。しかも誰も入ってこないから独り占め。
宿は四階建てで、一般客は三階と四階。二階は風呂と宴会場のようだ。私の部屋のある四階は六室あって、それぞれのドアの外に宿泊客の名前を書いた札が貼られている。六室中五部屋に名前が貼られていた。食事のとき見回すと十組くらいいた。夕食時間は七時半指定。食べるはずの人はすべていたはずだ。ほとんどが二人組。夫婦か友だちどおしのようで私のような一人客はもう一人だけだった。
部屋割りを見ると、川に面した側の部屋が洋室で、山側が和室らしい。川側の部屋なのに、私の部屋の下は浴場が張り出しているのでそれが邪魔して川が見えない。
今日は今のところ雨は上がっているが山は低く垂れ込めた雲が被さっている。しばらく前から左肘が痛むし、膝もガタが来ているので、よほど晴れれば別だが、温泉三昧でミニ湯治をするつもり。十五冊ほど持参した文庫本は五冊ほどすでに読了したので、残りもだいぶ消化できるはずだ。
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