映画も好い
新しい囲碁ソフトとの対戦は負けばかりで、たまに勝つ。そのためにぼんやりしていると頭の中に碁盤が出てきて勝手に寄せ(せめぎ合い)を進めていく。集中しすぎるとこうなって、他のことが出来なくなる。
碁盤を頭から振り払うために、映画をぽつりぽつりと観ている。今日は『マイ・ダディ』(2021)という日本映画を観た。ムロツヨシが主演のハートフルな映画で、悪くなかった。人生の現実には残酷なところもあるが、だからといってそれでだいじな人生を悲観しすぎてヤケクソになってはいけない。真摯に向き合うことで神は、つまり世界は微笑んでくれる、という映画だ。何しろムロツヨシは牧師役なのである。脇役の中に探偵役で小栗旬が少しだけ登場する。さすがに存在感があって好いなあ。たまにこういう映画を観る必要がある。
昨日『アサシンクリード』(2016)という、世界的にヒットしているゲームソフトの映画化したものを観た。過去と近未来、宗教と科学というものがシンクロしたアクション特撮ものだ。面白いけれど、こういう映画は大抵完結しない。出たとして、続編を観るかどうか迷う。
ところでこの映画に脇役としてシャーロット・ランプリングが出ていた。以前にも書いたがこの女優が好きなので出ているだけで嬉しくなる。初めてこの人を観たのが学生時代で、『さらば美しき女』(1971)というイタリア映画だった。中世が舞台の、近親相姦あり、大殺戮シーンありのすさまじい映画だったのだが、このときに観たシャーロット・ランプリングの目に魅了されてしまったのだ。
まぎらわしいのは『さらば愛しき女よ』というアメリカ映画もあって、そのヒロインがこのシャーロット・ランプリングなのだ。この映画はハードボイルド作家のレイモンド・チャンドラーの同名小説を映画化したもので、主演はロバート・ミッチャム。この映画も好い映画だ。
映画を観ながら過去の作品や俳優を連想してしまうのは歳のせいかなあ。
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