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2022年6月26日 (日)

現代の美術

 子どものときから本が好きで、外で遊ぶよりも部屋で本を読んでいた。だから図書館が大好きで、学校の図書館だけではなく、街の図書館にも入り浸っていた。読むための本ばかりではなく、図鑑や美術全集を眺めるのも楽しい。ルネサンス以後の絵画に出会ったときは、最初は裸の絵に驚き、ときめいたものだが、次第にもっと奥深い美しさを知り、芸術というものの意味を感じるようになった。

 

 大学生のときにたまたま本屋で「現代の美術」という全集が刊行されたのを知った。最初がウイーン派の幻想的な絵画が収められた第二巻「幻想と人間」という巻で、大判の箱入り、その箱のおもて面がヴォルフガング・フッター、裏がルドルフ・ハウズナーの絵で無性に欲しくなった。確か一冊1500円、仕送り暮らしで映画に夢中だったその頃の私には高い本だった。その全集を買い続けるために初めてアルバイトをした。

Dsc_7312フッターの「龍の花嫁」(部分

 現代の美術にそれほど思い入れをもったのは、実はその少し前に弟と大阪万博に行って、アメリカ館にもソビエト館にも入らずに、万博美術館にほぼ一日いたことがある。古代から現代までの世界中の美術品が展示されていた。そこでは図書館の美術全集でしか見たことのないものを目の当たりにすることが出来たことに感激した。そして最も衝撃を受けたのがダリの絵などのシュールレアリズムの絵画であり、その系譜であるウイーン派のアクリルペインティングの絵であり、ポップアートだった。

 

 それが全集となって解説付きで手に入れることが出来るのである。買わずにいられようか。

 

 久しぶりに、すでに現代美術ではなくなりつつあるその全集を眺めながら、感激する気持ちが豊かだった当時のことを思い出していた。

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コメント

ときどき思うのですが,貴方が画家でしたなら、さぞセンスの良い描き手になったことだろうと。。。
絵も結局はセンスなのです。旧態依然とした絵しか描けない私が言うのもなんですが。

おキヨ様
残念ながら絵を見るのは大好きですが、私が描くとこどもの絵になってしまいます。
親が言うのはなんですが、娘は絵がそこそこ上手いし描くことが好きです。
不思議なくらいです。

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