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2022年7月16日 (土)

違和感

 違和感があるのは、立場の違いによるのだろう。

 

 安倍元首相を銃撃によって暗殺した犯人の、悲惨な家族の状況が大々的に報道されている。そこでは元統一教会の問題点も繰り返し報じられ、犯人およびその家族が被害者として語られている。元統一教会が悪で、犯人が被害者で、それがテロ行為の動機だという奈良県警の当初からの見立てを前提に語られる。その奈良県警の見立ては犯人が自白したそのままである。奈良県警にとっては、背後関係のない、恨み、怒りによって起こされた、偶発的で防ぎにくかった事案であるとした方が都合が良いのだろう、というコメントも見られたが、いかにもそのように見える。

 

 そもそも安倍元首相は悪だという立場で批判する人たちがいた。その立場から今回の事件をみれば、安倍首相と統一教会に多少でも関連があったなら、今回の暗殺は自業自得であるという見立てになる。それは現下では公然とは言えないから、犯人に対する同情を引くようなニュース、そこにやむを得ないという心情を引きだすような報じ方になっている気がしてしまう。

 

 韓国でも今回の安倍元首相の暗殺事件が話題になっているそうだ。韓国こそ安倍元首相に対しての心情は反日の根拠としてのシンボルであろうから、どういう見方をするのか想像はつく。今のところはマスコミは事件そのもの、そして犯人を非難する論調のようだが、ネット上では元統一教会が問題視されていることに反発もあるようだ。その出自が韓国だと指摘されていることに反発してのことらしい。極端なものは、はっきりと安倍元首相の自業自得らしき物言いをしている。なんと犯人の山上を義士とたたえているのだ。

 

 韓国の義士といって思い出すのは、ハルビン駅構内で伊藤博文を銃撃して暗殺した安重根のことで、安重根は現在も韓国の英雄である。駅構内と駅前との違いがあるが、似たような事件だなあと私などは感じてしまう。元統一教会が関与している、韓国が関与している、などがというつもりはないが、ものごとの並べ方によると、ひとりでにこういう言い方が出来てしまうということもあるのだ。気をつけないといけない。

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コメント

おはようございます
私も韓国留学時にソウルの南山タワー(東京スカイツリーのようなものだと思ってください)の下にある安重根義士記念館というところに行きましたが、そこはまさに犯罪者である彼を伊東博文を”成敗”した義士として扱っていました。当時は「国が違えば考え方も違う」と思っていましたが、最近考えてみると、所詮韓国の独りよがりにすぎず、こんな国と正常な付き合いを持つことができない、と思うようになりました。
韓国政府は安倍元総理の国葬時に日韓首脳会談を開くことを目論んでいるといいますが、こんな国は適当にあしらえばいい、と思います。付き合って何の得のない国どころかむしろ害になる国ですから・・・。
では、
shinzei拝

shinzei様
日韓関係がギクシャクしているのは、韓国政府やマスコミのせいであって韓国国民は別だ、などとよく言います。
それもそうだという気もしていたのですが、最近は別とは思えなくなりました。
韓国とは無理に関係修復しても日本には得るものがない(修復したら却ってマイナスの気もします)とおもえるので、このまま縁の薄い状態を続けてもかまわないと考えています。
岸田首相や林外務大臣は関係修復が正しいことだと思っているようで心配です。

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