腹が立って
昨夜の奈良県警の記者会見はなんだったのか。私は事態の重大さから見て、とうぜん県警本部長が出てきて幹部とともに、万全をつくしたつもりだったが、事件が起きてしまい申し訳ない、と頭を下げるところから始まるものと思っていたのだが、奈良には県警本部長というのは存在しないらしい。
前半の一部を見ただけだから、それで全てを判断してはいけないのだろうとは承知の上で、その記者の質問とのやりとりに腹が立った。警備担当参事官は質問に答えて、自分が全ての警備の指揮を執っていた、と認めた上で、「責任を感じる」のひと言もない。警察の上部から、警察の威信に関わるから責任を認めたり謝罪をしたりしてはならないと通達でも来ているのだろうか。
主に取り仕切っていたのは真ん中にいた刑事部長とか言う人物で、今回の事件は奈良県警にとっての一大事であるから、自分が奈良県警を護ってみせる、という意気込みが、ときどき見せる凄みのある目つきに表れていた。もしかしたら県警本部長を会見の場に出さなかったのも、警護担当参事官に謝罪をさせないのもこの人物が強く働きかけたかのようである。これで自分が高く評価されると信じ切っているようだ。ドラマで観せられる組織優先をさらに戯画化してみせられている気さえした。
もちろん事件を起こしたのは奈良県警ではなくて犯人である。犯人の動機、そんな狂人を使嗾したのは誰だったのか、またはなんだったのか、それはじっくりとと検証してもらいたい。しかしこれからの要人警護、広島で開催予定のG7の警護のためにも、まず警護そのものを徹底的に見直し、その責任の有り様をきちんとする必要があるが、少なくとも奈良県警にはその意識は見られなかった。
県警本部長がもし存在するのなら、更迭は必至であろう。そうでなければ他の都道府県の警察もピリッと出来ないだろう。昨晩の会見を見る限り、あまり期待できない気もするが。
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