大丈夫だろうか
日銀の黒田総裁は交代のタイミングを失しているように思える。代わりの人はいないのだろうか。安倍元首相が決めたことだから換えられないのだということを言っている有識者がいたが、そんなものなのか。
一度決めたことにこだわり、それを決めた時とは著しく状況が変わったのにもかかわらず変更が出来ないことについて、もしかして拙いのではないかと誰もが思い始めている。
金利を上げたら景気が悪くなると言うのは、多くの企業が銀行から金を借りて設備投資にいそしんでいる時の話で、いまはいくら低金利でも、誰も金を借りてくれないと銀行が嘆いている時代で、無知な私には、景気と金利はそんなに直接的に関係しているようには見えない。
それにしても日銀の今年の消費者物価上昇は2%台だという見通しには驚愕した。さまざまな要因で世界中が最低でも6%以上の物価上昇の見通しを立てているのに、日本だけがそんなに低いとはどんな魔法が働くというのだろうか。生産者物価は6%以上確実に上がる見通しなのである。しからば日本の企業は全て3~4%分を呑み込むほど豊かで余裕があるというのが日銀の見立てなのだろう。デフレマインドの湧出点は日銀か。
デフレマインドが日本の賃金上昇を抑え込んでいることは明らかで、景気回復を妨げているのはそのデフレマインドであることもいまでは明白な事実ではないのか。貯金では利子が付かないから投資に回せ、と証券会社の回し者みたいに政府も経済学者も口を揃えてそそのかす。日銀もグルらしい。投資の金がどこへ流れるか。金融で世界をくいものにしているアメリカに決まっているではないか。
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