正義の味方
朝日新聞の川柳欄が、安倍元首相の死を揶揄するようなものばかり選ばれているとしてネット上で顰蹙を買っている、というネット記事を見た。朝日新聞を購読していないからその川柳欄を知らないし、どんな川柳が問題視されているかの断片しか紹介されていないからなんとも言いようがないが、突っ込まれていること、それに対して朝日新聞が釈明していることから、いつものように正義の味方・朝日新聞の色の濃いものだったのだろう。
川柳というものはそういう毒気があるもので、批判的精神の表れであるという見方も出来るが、まだ事件の記憶が生々しい時点で、銃弾に倒れた死者を揶揄するものがいくつも選ばれているとなると、そういう句ばかりを選んだ姿勢に難癖がつけられるのは覚悟の上なのだろう。見方によれば、権力を担うものを倒すのは正義だ、というテロリズム賛美ではないか、といわれることになるわけで、朝日新聞らしいといえば朝日新聞らしい。いささか韓国のネットでの安倍元首相の死に対する姿勢に似ているのは、慰安婦問題の火付け役らしい。
なお「還らない命・幸せ無限大」という句も批判されているが、これは原発事故に対する裁判で東京電力の事故当時のトップが巨額の賠償を命じられたことを詠んだ句だと朝日新聞は説明している。句の注釈にもそう書かれているそうだ。しかし、賠償命令が出て無限大の幸せを感じるという感性は理解しがたいもので、還らない命、というのをこの時期にみれば、誰でも安倍元首相のことを連想するのは自然で、いくら注釈があっても、私も安倍首相が死んで嬉しいように読めてしまう。そう読まれることを想定しての選であったのだろう。
おはようございます
作る方も作る方なら、読む方も読む方ですね・・・。
私も「人の死を称賛するなんて鬼畜がすることだ」と親から教わりましたので、こういう態度には辟易してしまいます。いくら故人が憎くてもその死に際しては尊厳を持つべきでしょう。それができない人がいるというのも残念至極でなりません。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2022年7月21日 (木) 08時58分
shinzei様
高等な動物なら、死を悼みます。
死者を弔うというのは人間だけがする行為で、弔いの心を軽んずるのは人間として軽蔑すべきことだと思います。
そういうのが朝日新聞流の正義なのだと感じました。
投稿: OKCHAN | 2022年7月21日 (木) 11時44分