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2022年7月15日 (金)

津和野憧憬

 島崎藤村が書いた小文『鴎外漁史』の冒頭で、森鴎外のふるさとである津和野を紹介している。
 
 先年、私は山陰の方へ旅をして、鴎外先生の郷里の方まで行って見たことがある。石見国の高津川に沿うて行ったが、長州の国境に近い山間の小都会に津和野という町があって、そこが先生の郷里であった。そこまで行くと、長州的な色彩も濃くなって、石見からするものと、長州からするものが落ち合ったような感じを受ける。ちょうど真水と塩水の落ち合った感じのする町であった。私は自分の郷里が、信濃の国境にあって美濃に接近しているところから、そうした津和野のようなところには特別の興味を覚えた。

 

 津和野には四五回行った。歩き回ればたちまち歩きつくしてしまうような町だが、何度行っても居心地の好い町で、また行きたくなる。コロナ禍でしばらく訪ねていないから、そろそろ、と思い始めた矢先に第七波である。行くのを少しだけ先延ばしにしようかと思いながら、津和野の空を思い浮かべている。

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高台から津和野の町を見下ろす。赤瓦の町である。

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寿司屋ののれんが掛かった居酒屋に入った。食べたかったうずめ飯ののれんがあったからである。

冷酒に切り子のグラスに刺身の盛り合わせ。サヨリの刺身が美味かった。

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鯛のかぶと煮を頼んだらボリューム満点。

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うずめ飯。かき混ぜてしまったあと。本当は具は埋まっている。いろんなうずめ飯があるらしい。

またあの店に行きたい。

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コメント

鯛のかぶと煮・・・良く作ります。
身が沢山入っていて美味しいですね~。
うずめ飯・・・初めて聞きます。
旅に出るとその土地の名物料理を味わえるので良いですね。

又コロナの感染者が増えて来ました。
なんだかイタチごっこみたいで終息が見えません。
旅に出る計画が出来ません。
私の旅はいつになるのかな~?。

おはようございます
萩津和野といえば今行きたいところですね。生憎今は体の関係で行けませんが・・・。
萩津和野は山口県の日本海側ですから鉄道では不便そうですね。やはり夜間高速バスが便利でしょうか?
では、
shinzei拝

マーチャン様
私は鯛の刺身より鯛のかぶと煮の方が好きです。
私もときどき値段を見て作ります。
むかしは安かったのですが、最近はけっこう好い値段ですからね。
うずめ飯は、昔ぜいたく禁止の時代に具を御飯に埋めて食べたことに始まっているそうです。
写真のようなお茶漬け風のものもありますし、普通のどんぶり御飯のこともあるようです。
いつまで車で゛走り回れるかわかりませんので、時間が無駄に過ぎるのは哀しいです。

shinzei様
津和野は萩からは少し離れていて、車では一時間弱かかります。
盆地です。
津和野は島根県ですが、西へ峠を越えると、もう山口県になります。
ここから秋芳洞が近いです。
乗ったことはありませんが、津和野には鉄道の駅がありますよ。
駅のすぐ近くに格安のビジネスホテルがあります。
木賃宿みたいなホテルですが、居心地は悪くありません。
そのすぐ隣が安野光雅の美術館です。

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