無事帰着
宿のチェックアウトはゆっくり(12時まで)なので、のんびりしようと思ったのだが、早く帰りたくなった。欅平で、たかだか30メートルほどの階段を登ったり降りたりしただけで、左膝と腰が痛くなった。段差の大きな階段で無理をしたのが響いたらしい。まことに身体がポンコツになったのを実感させられている。昨日より今朝の方が痛みがひどい。だからどこかに立ち寄るという気も起きない。
夜明け前に朝風呂に入ろうと思ったら、廊下で大声でしゃべっているおじいさんたちがうるさくて(その辺りにエレベーターがある)、そのおじいさんたちも風呂に行くのかと思ったら行きそびれてしまった。まだ暗いうちの静寂の中の人声はとても響くのだが、そのことに思いが至らないのだろう。
朝食後少しゆっくりして九時過ぎにはもう出発した。黒部インターまで、のんびり走る軽トラックの後ろを走る。私の後ろにも長い車の列ができたが、たぶん軽トラのおじいさんかおばあさんは後ろなど気にしないのだろう。
黒部インターから北陸道に乗り、魚津の近くの有磯海のサービスエリアで何か土産でも買おうと思っていたのだが、よらずにそのまま通過した。急いでいるわけではないのだが、土産はいいや、と思ったのだ。富山を過ぎて小矢部ジャンクションで東海北陸道に移る。なんとなく山に雲がどんよりとかかり、いつ雨が降ってもおかしくない気配だ。今朝の予報ではところどころ強い雨が降ると言っていた。
白川郷を過ぎて、分水嶺にあたる松ノ木峠(1050m)を越えればあとは下りである。飛騨清見からは二車線になるので、アクセルをやんわり踏むだけですいすい走る。郡上白鳥のあたりから大粒の雨がフロントガラスに打ち付けるようになり、ついにはワイパーが利きにくくなるほど雨が強くなった。車が洗車機の中にいるようだ。おかげできれいになっただろう。さいわい岐阜に近くなったら雨は上がり、晴れてきた。宇奈月を出発するときの外気温は23℃だったが、岐阜では34℃、帰ってきたなあと思う。
帰ってすぐに洗濯。資源ゴミの日なので用意していたもの(空き瓶空き缶多し)を出す。晴れていて風があるけれど蒸し暑い。明日は雨らしい。
無事帰着できたことは幸いであるが、危惧された天気もまずまずだったこともありがたかった。宿は古いホテルで、格安ではない部屋を予約していたら特別料金なしで、特別室をあてがってくれたという。広いし静かなのがありがたい。ただ、風呂や食事処から遠いのである。もらった館内の案内図をよくよく見てようやく配置がわかった。ただ館内の案内の看板はあんがい丁寧で、見当さえつけばあとは迷わずいける。それでもボケはじめたら危ういかもしれない。
食事はバイキング。若い人も多いので、結構脂っこいものが多い。酒は有料なので、飲み放題をを頼む。むかしは宿に申し訳ないほど飲んだものだが、今は借りをお返ししているところだ。いちいち頼むより楽で良い。食べる方もむかしの半分以下。こういう人がいて全体で帳尻が合う。それにしても細身のおばさんたちの健啖なことは驚くほどで、脱帽した。どうして普通の日にこどもがいるのかと思ったら、まだ夏休みであった。宿題は済んだのか。
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