永源寺参道
臨済宗永源寺は、室町時代はじめに近江の鎮守佐々木氏によって創建された。永源寺派の本山である。
愛知川の川音を聞きながら参道を行く。
上流側。山は鈴鹿山系である。このときは今にも雨が降りそうなどんよりと暗い空だった。
売店前を過ぎて坂を登り始めたら薄日が差してきた。つくつく法師の鳴き声が降りしきる。
ほんのちょっと登れば山門だろうと思ったら、延々と上り階段が続く。汗が噴き出す。
途中にちょっと珍しい眼鏡をかけたお地蔵さんがお出迎え。もう少しだから頑張って、といわれたような気がした。
十六羅漢が崖の上に散在している。
苔におおわれて泣いているような羅漢さんもいた。
ようやく山門が見えたと思ったが、これは入り口の小さな門であった。この門の先に拝観チケットの売り場がある。
ずいぶん登ったので、愛知川が下の方に見える。
まだ山門はずっと先の方にある。
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