俗な見方で
中国もロシアもアメリカの足元を見ている。とくにバイデンの理念だけで信念も決断力もないのを見切ったつもりで嘗めきっている。つい数日前の習近平とバイデンの電話会談は、電話会談としては長時間だったようだが、憶測するに老齢のバイデンは疲れ果て、習近平は言いたい放題だったようだ。
ペロシ下院議長は台湾訪問をギリギリまで決定しなかったが、その電話会談の様子を見て台湾を訪問したのではないか。バイデンが嘗められたら自分が代わりに意地を見せようというのだろう。
中国では面子が重んじられるから、面子を潰された習近平は激怒しているだろうが、ではなにが出来るか。彼は経済のことに疎いらしいから、中国進出企業に対する嫌がらせをするのは間違いないだろう。金に執着する中国は、アメリカが一ばん嫌がるのは経済制裁だと判断するだろうからだトランプと一緒だ。結果として中国のカントリーリスクは増大し、進出企業の撤退が加速する。そのことが中国の経済回復を遅れさせ、場合によって経済危機が加速する。
バイデンも仕方なく中国への経済制裁を継続するしかなくなるわけで、対中国強硬派のペロシ氏の思惑通りとなる。三期目を狙う習近平にはダメージだっただろう。
習近平政権の第三期目をすんなり認めてしまうのは、世界にとっていいことではないと思う。世界が今以上にゆがんで、日本にとって居心地が悪くなるるばかりだ。
だからといってアメリカが信用できるかといえば、けっしてそんなことはない。そのことについては次回に。
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