富山県のヒスイ海岸の宿を出て、少し(十数キロ)バックして道の駅・うなづきに立ち寄り愛本橋を見て、さらに海岸を東行して上越の春日山城址を訪ね、長岡から関越道を南下して三国峠を越え、定宿にしている老神温泉に泊まった(二日目)。
その老神温泉から谷川岳に向かい、ロープウエイに乗って、そのあと沼田に戻り国道120号線を東行して日光に向かおうとしたのだが・・・。
ナビで中禅寺湖畔の宿(三日目)を設定すると、県道62号線経由で国道122号線に出ろという。どう考えてもおかしな指示だし遠回りであるが、走ったことのない道だから時間も有ることだし何かあるかもしれないと、あえてナビに従った。
老神の手前ではるか下の谷底へ降りるヘアピンカーブだらけの道を行き、木々の鬱蒼として暗い道をひたすら走る。視界は全く開けない。登ったり降りたり急カーブの連続で燃費がガタガタと落ちる。かろうじてセンターラインらしきものがある道なので狭いためのストレスはないが、ほとんど車と出会わない。こんな道を選ぶ人はあまりいないということだ。どこをどう向いて走っているのかさっぱりわからないままかなり走り、最後の急坂を下りてようやく122号線に出る。渡良瀬川に沿って走るいつもなじみの道だ。これだととうぜん中禅寺湖に行くために、いろは坂を登らなくてはならない。降りなくていいところを降り、登らなくていいところを登らされた気がする。
あとで確認したら三割以上余分に走り、しかも何度も坂を上り下りする道を走らされたので、たぶん倍のエネルギーを消費させられたと思う。金精峠を越える120号線ならずっと楽だった。どうしてナビがこの道を指示したのか理解できない。入力は面倒だし、観光地の地名検索のヒット率はとんでもなく低いし、無性に腹が立つ。何しろ谷川岳ロープウエイと入力しても該当なしとなるのだ。ロープウェイにしたり、ロープウエーにしたり試してもヒットしない。仕方がないので地図上で探して「そこへ行く」と指示しないとならない始末だ。
なんとかいろは坂を登り、珍しく明智平らの駐車場に空きがあったのだけれど、霧が垂れ込めていてこれでは景色は楽しめそうもないのでパスした。ようやく中禅寺湖に到着。男体山は半分雲の中。
西の方も雲の中。
夕方の光に湖面が輝いている。
観光写真を一枚撮って、駐車場の向かいにある中禅寺を訪ねる。いつもこの駐車場は満杯で駐められず、中禅寺は初めてである。
中禅寺山門。写真を撮ってそのまま参門を潜ろうとしたら声をかけられた。拝観券を買う受付は門の左手にあったのだが気がつかなかった。慣れた声のかけ方から見て、同じように気がつかない人が多いものと思う。
本堂入り口。ここは立木観音が有名らしい。
拝観する。もちろん撮影禁止。本尊は十二面千手観音様であった。説明を聞いていたらお札を買えという。二千円だというので丁重にお断りした。手だけ合わせた。この横手から上のお堂へ階段を登るようになっている。八十段あるという。そのくらいならいけないことはないが、今度は何を売りつけられるかわからないので登るのはやめにした。旧統一協会問題でみんな過敏になっているはずで、宗教界はたいへんだろう。
上のお堂。写真で見るよりは高いところにある。
延命水だそうだ。飲まなかった。飲んだ方がよかったか。
境内にはいくつも石の仏様がある。気持ちを切り替えて落ち着き、宿に向かった。半月山の展望台までいく時間はあるが、見晴らしが悪そうなのでやめた。正直また坂を延々と登りたくなかったし、ガソリンもあまり余裕がない。
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