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2022年9月 4日 (日)

振る舞い

 岩波国語辞典によれば、「振る舞い」とは、動作をすること、挙動、仕業のこととある。別に饗応という意味もあるが、ここではそれは置いておく。

 

 高野悦子『黒竜江への旅』からの引用(P153)

 

「一九四五年八月九日、ソ連軍は国境を越えて旧満州に進軍する。怒濤の勢いで全満を制覇したあと、八月十八日にはソ連軍の野戦鉄道司令官が奉天のヤマトホテルに入り、参謀は奉天駅の駅長室で執務を開始した。二十日には奉天駅前で関東軍の武装解除が行われた。
 天皇の詔勅からの五日間は、まるで空白の時間であった。ソ連軍が来たらどうなるのだろうかと恐れながらも、町には長い戦争から解放された自由な空気がただよい、人びとは防空カーテンをはずし、電灯をつけ、女性たちは平常の服装にもどった。
 父は奉天に残った独身幹部たちと一緒に、商阜地の満鉄総裁公邸に住んでいた。しかし日本軍の武装解除を境に、ソ連兵、中国人による略奪が始まった。とくにソ連兵の婦女暴行はすさまじかった。日本人の抵抗をみこんで、ロシアでもいちばん気の荒い囚人部隊を尖兵として送りこんだからである。女性や子供は屋根裏や床下にひそみ、私の女学校の友人たちは、頭を刈り男装し青酸カリをふところに入れていた。」

 

 危険なところには囚人部隊を尖兵として送りこみ、婦女暴行、略奪の限りを尽くす、というロシア兵の「振る舞い」は、ウクライナの惨状を見る限り、昔も今も変わらないのだということがよくわかる。日本がロシアを恐れたのには理由がある。恐れているのは日本だけではない。なにより、ロシアはそれを悪いことだと認識していないこと、そのことこそが恐ろしいのだ。

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コメント

こんばんは
あの国は歴史に学ばない国の最たるものですからねえ・・・。ある人は「歴史を引きずっているが歴史に学ばない国だ」とも言っていました。
しかしあの国の強みは世界を敵に回しても耐えられるくらいの食料や資源の生産力です。ネットの下馬評では殊更その脆弱性が揶揄されていますが油断はできないでしょう。むしろそんなことを言うことに日本という国の危うさがあると思います。
では、
shinzei拝

shinzei様
短い時間軸で見れば、ロシアはびくともしないでしょう。
しかし次第に衰退していくだろうだと思います。
温暖化によってロシアが住みやすい国になるという可能性もないではありませんが、ツンドラ地帯が融け始めて、地中に封じ込められているメタンガスが大量に放出され、農地として使うことは出来ないと思います。
資源だけで生き延びる中近東の国と同じ命運を辿ることでしょう。
資源がなくなれば終わりです。

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