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2022年9月 5日 (月)

眼が覚める

 十年ほど前から眠れなかったり、眠れても夜中に眼が覚めてそこから眠れなくなったりすることがしばしばになった。理由は精神的なストレスのある出来事が長く続いたからで、そのことはその時期に泣き言としてこのブログに書いた。そのことはなるようにしかならず、いまは気持ちのけじめがついているつもりなのだが、眠りのリズムの崩れは消えなくなってしまった。

 

 その出来事はリタイアしてからのことなので、私をよく知る家族や身内、交友した多くの人は、私の超人的とも言える瞬時の入眠、熟睡、目覚めのみごとさをよく知るから、私が眠れない、などと言っても信じられないだろうと思う。機械のスイッチを切るように眠り、スイッチが入るように起きた。起きたらすぐにエネルギー全開だった。どんな疲れも翌朝には雲散霧消して、今日もガンバロウ、と思うことが出来た。

 

 だから気持ちにいささか弱さのあるこの私が、営業というストレスのある仕事をなんとかこなしつづけることが出来たのだろう。一時期ではあったが、中国に一人で出張して走り回るなどということが出来たのもそのおかげで、いま思い返しても夢のようである。仕事中の自分を仮面をかぶった他者として生きるというストレスの回避法も有効だった。その魔法も切れだし、六十五まで勤めずに、六十で退職したのはそういう自分の限界を意識し始めていたし、やりたいことも山のようにあったからだ。

 

 いま、そのやりたい山のようなことを好きなだけ出来るようになった中で、眠りのリズムの乱れが自分を心身共に蝕ばんでいるような気がしている。だから気分転嫁の試みをくり返し、そのことで救われたり疲れたりしている。これは私だけに起きていることではなく、リタイアした後の、メリハリのない生活による、誰にでもあり得るものなのかもしれない。仕事というのは生きるために必要なものなのだろう。私と同年の親友は、いまだに働き、社会とのつながりを大事にしている。正しい生き方をしている。

 

 昨晩も夜中に起きたら眠れなくなり、手元にあった山口瞳の短編集の文庫本を拡げて何編が読み、そのことについて考えていた。明け方ようやく眠って、いま眼が覚めた。

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