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2022年9月 4日 (日)

符合

 ユングではないけれど、しばしば偶然を超えた符合を感じることがある。それは符合することを見つけようとする傾向が人間にあるからかもしれないとも思うし、私にはその傾向がやや強いのかもしれないとも思う。

 

 高野悦子(1929-2013)の『黒竜江への旅』という本をひと月ほど前から読み始めて、ようやく半分近くまで読み進めたところだ。高野悦子氏は岩波ホール支配人として娯楽を越えたすぐれた映画を紹介しつづけた。彼女は満州生まれで、女学生だった終戦の年の五月に、父の故郷のふるさとであったいまの黒部市に疎開する。

 

 ああ、富山だ、黒部だと私は思うのである。それだけのことだけれど。

 

 彼女の父は、満鉄の技術部門のトップとして満鉄を拡充維持管理に努め、そして敗戦後は撤収と引き継ぎのために命がけで奔走した。この本は自分の家族、生まれ育った満州のこと、そして再び満州を訪ねてたくさんの人との出会いを経験したことが詳細に、高い濃度で記されている。一日数ページずつ、味わいながら読んでいるので、たぶん読了するのにあとひと月以上かかると思う。とにかくこういう時代もあったのだ、ということを知っておいても好いのではないかと思う。

 

 次回には、その中からほんの一部を引用したいと思っている。本の内容というよりウクライナと関連してのソビエト、つまりロシアについての感想だ。

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