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2022年9月22日 (木)

支配欲

 動物の生態を映した番組などを観ると、自分の遺伝子を残すために雄同士が激しく争う様子が映されるのをしばしば見る。争う前には互いに相手よりも自分が優位であること、上位であることをアピールし合う。負けた方は雌をゆずり、ときには群を去る。上位であろうとするのは、動物の本能に刷り込まれたものなのだろうか。

 

 ママ友に支配されて自分の子供を餓死させた事件で、そのママ友に懲役15年の判決が下された。子供を死に至らしめる行為は厳しく処罰されるべきだと思うから、この判決には納得する。

 

 支配するというのは、相手に対して自分が上位であることを受け入れさせ、自分の意のままにすることだろう。この事件は、そのママ友が上位であるということを常に確認しつづけるために、指示は次第にエスカレートしたということかもしれない。相手の一番大事なものを犠牲にすることを要求するというのは、殆ど宗教に似ている。統一教会による過剰な金銭要求は、ある意味で教会、または布教者の支配確認のひとつの形なのかもしれない。

 

 そういう極端なものは別として、現実世界をその支配欲という色眼鏡で見ていると、大なり小なりそこら中でそういう絵が見えてしまう。人間関係の多くがそういう関係に還元できないことはない。それを気にしすぎると、人間関係そのものがいとわしくなる。

 

 支配欲の強い人というのがいて、常に相手をマウントしないではいられない。たいてい嫌われているが、強いとみると中には積極的に従属するものも出る。学校でのいじめもその構図であろうか。

 

 人間社会そのものがそういう支配欲を基礎に置いているとしたら、プーチンのような人間が出てくるのも宜なるかな、である。そういう世界をなんとかもう少し力関係だけではない方法で弱者も生きやすいようにしようと、賢者はいろいろ考えて方法を提示してきたように思うのだが、21世紀はそれを逆行させつつあるように感じてしまう。

 

 人間も動物だから本能に従う。支配欲の抑制が効かなくなり、コントロールを失い、今まで以上に本能が優勢に戻りつつあるのだろうか。もしかしたら人類の危機を感じての本能的行動だというのだろうか。それは集団自殺するというレミングという鼠と同様の、とめようのないスイッチが入りかけていることではないのか。

 

 それは考えすぎかもしれない。人間の振るえる力がどんどん大きくなったために、支配欲が大きくなって見えているだけなのだろう。しかし結果はそれだけ大きな惨禍をもたらすことになる。気が滅入ってきた。

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