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2022年9月24日 (土)

西郷隆盛の仁

 會田雄次の『日本人の忘れもの』を読み終えたので、谷沢栄一の対談集本『歴史活眼』という本を読んでいる。さまざまな人との対談が収められているが、日本近世史の学者である奈良本辰也との対談で、西郷隆盛と大久保利通の違いについて論じたあと、谷沢栄一が西郷隆盛についてこう評している。

 

「そうですね。また、西郷の場合は、この仁が維新まではうまく働いた。坂本龍馬に薩長連合を説かれたときも、西郷はさっと理解しているし、江戸城の無血開城でもスッと勝との話に入っています。
 本来は、江戸を焼け野原にして、とことん破壊してから新政府を建設すべきだという革命家精神を、西郷は一方で持っていましたからね。でも、勝との話で仁の方が上回った。また、その西郷のキャラクターを勝はよく読み切っていたと思います。「敬天愛人」は西郷の座右銘ですが、まさにその人となりを表していますね。」

 

 仁があることが、かえって明治維新後の国家形成時のリアリズムと相容れなかったのだとされているし、私もそう思う。リアリズムとはときに厭なものである。

 

 そういえば、愛知川上流に惟喬親王陵を訪ねたとき、入り口に「敬天愛人」の碑を見たのだけれど、どうしてそれがそこにあるのかわからなかったし、いまだにわからない。西郷隆盛のことを読んだのでそれを思い出した。

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