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2022年9月20日 (火)

ぶよぶよ

 昨夕、久しぶりに大相撲を見た。もちろんテレビ観戦だが、若いころは名古屋場所を実際に何度か枡席で見たことがある。だいじなお客さんで相撲好きな人がいて、ご一緒したのだ。ライトに照らされた力士の肌は輝いていた。枡席はお茶屋の手配の席なので、飲み物や食べ物がつく。お大尽になった気分だが、私にとっては狭いのがつらい。同席の人にも迷惑で、身を縮めるようにして見たものだ。

 

 昨日は今場所二度目の横綱大関すべて負け相撲の日だった。人気は低落しているだろうな、と想像した。昭和55年の秋場所(だったと思う)の好取組が何番か映された。貴乃花、北の湖、若乃花(「お兄ちゃん」の先代)、隆の里、高見山たちが熱戦を見せていた。迫力が段違いにあるように見えた。何より身体の締まりが全然違うように感じられた。いまの力士の方がはるかに体重がある。しかしどう見てもぶよぶよに見える。故障が多いのもあたりまえのような気がする。

 

 迫力こそが魅力につながるのではないか。当時の方がはるかに迫力があった。迫力を感じなければ人気も落ちるのはとうぜんだ。迫力は肉体的物理的なことだけではなく、気魄も必要だ。大関正代の無気力相撲には怒りさえ感じる。親方をはじめ、相撲関係者はどうしてあれを放置しているのだろう。大関が九日目に負け越しである。解説者が「大関の特例(負け越しても陥落せず、次の場所に勝ち越せば角番を脱出できる)を見越して相撲を取っている」と、かなりキツい苦言を呈していたが全く同感である。気魄がないどころかプライドもない。相撲界全体を腐らせかねない。

 

 相撲が特定の人の見ものになりつつあるような気がする。今のままではその人たちも離れていくだろう。若手に元気の良い力士が散見される。彼らに奮起を期待したいと思う。そう言うしかない。それに、上がだらしなければ、まさにのし上がるチャンスでもあるのだ。

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コメント

私は相撲が好きで、良く見ています。今場所も、横綱、大関とも成績不振です。最近では、平幕優勝も珍しくありませんね。昔のような盛り上がりはありません。確かに、体がブヨブヨの力士が多くなったような感じがします。隆の里なんかは、肩の筋肉が盛り上がって、大げさですが耳にかかりそうでした。
個人的には、白鵬はあまり好きではないですが、憎たらしいぐらい強い横綱がいる方が盛り上がりますよね。また、照ノ富士の横綱の違って筋肉質で柔軟性があったので、怪我も少なかったと思います。

かんちゃんへ
体重が重すぎてそれに筋力が耐えられないので、怪我が多いのはあたりまえかもしれません。
怪我をしても年六場所では治る暇がないのでしょう。
相撲をただのスポーツと捉えるようになったことで失われたものがありそうです。
それに、しゃがむ便所ではなくなったことが、日本人の足腰を弱くしている気がします。

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