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2022年10月10日 (月)

裸足

 大阪の会社に就職したが、一ヶ月の研修のあと、営業として東京勤務になった。江戸川の土手が目の前の市川のアパートの二階に独りで暮らし、仕事にもがきながら吞んだくれていた。実家は九十九里に近い町で、月に一度くらい洗濯物を抱えて帰省した。

 

 母は縫い物や編み物が好きだったから、セーターはたいてい母の手作り、正月のために二年か三年に一度ウールのアンサンブルを作ってくれた。襦袢をつけ、羽織に兵児帯で足袋を履き、下駄を履いて上司や同僚のところへ正月の挨拶回りをした。和箪笥にはそのアンサンブルのひと組と兵児帯、三尺(帯)や最後の寝間着が入っている。もう新調するくれる母はいない。兵児帯の締め方も忘れてしまった。寝間着派だった私も、いまは薄いジャージを着用するようになった。残念である。母が私の体格に合わせて鯨尺で特別に作ってくれた寝間着以外は着る気にならないのである。

 

 小さいころは靴下を履いたことがない。冬だけ母の手製の足袋を履いたが、ほとんど裸足だった。足が冷たいと思ったことはない。学校へも裸足にズック靴を履いていった。さすがに当時でも常時裸足というのは少なかったと思う。現在でも、家のフローリングの床を裸足で歩き回っている。とやかく言う家人はいない。

 

 すぐ近くのスーパーや郵便局にはサンダルで行くが、草履式の鼻緒を指で挟むタイプを愛用している。つっかけるタイプはあまり好きではないのだ。草履式だから靴下のまま履くことは出来ない。ところがこのタイプのサンダルが最近はあまり店頭にない。本当は下駄で歩き回りたいが、今はどこも地面が土ではないから下駄になじまない。うるさいし、建物の床も傷むから嫌われることだろう。

 

 冬でもこのサンダルで歩き回って、いままでは特に足が冷たいと思ったことはないが、次第に足が冷えるようになってきた。いつまで裸足にサンダルで闊歩できるだろうか。

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コメント

私も、甲と親指で履く鼻緒付きのサンダルを長年愛用していますが、最近は一種類が靴店に置いてあるだけです。以前は足の裏があたる部分が人工芝のような状態で夏にぴったりにものがありました。
靴下は、5本指を履いていますので、夏も冬もウォーキングと冠婚葬祭以外は、サンダルばかりです。

けんこう館様
代謝能力が落ちているのか、最近は足が冷えるようになりました。
冷えるときは親指だけ分かれている靴下を履きます。
旅館などでくれる使い捨てに近いものですが、今まで使わなかったのでたくさんあります。
ようやく役に立つようになりました。
とっておいて好かった。

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