映画を観る
昨夕、どん姫が帰ってから、つまみを用意し、濃いめのハイボールを飲みながら映画を二本観た。一本は『ビットコインウォーズ 暗号資産の行方』という2019年の映画で、左遷されて自分のふるさとの支店にとばされた銀行員が、そこでロシアンマフィアがマネーロンダリングをしていることを突き止めてしまい・・・という物語。父親や兄との諍いの末にふるさとを飛び出した主人公が、仕方なく故郷に戻り、旧友の協力を得ながら戦いに身を投じていくが、ついには父親がとらわれの身となり、絶体絶命状態に追い込まれていく。この映画の最大の見所は、父親を演じていたのが私の大好きなカート・ラッセルだったことだ。
だいぶ太ってくたびれた老人になっていて、似ているけれどまさか、と思いながら観ていて、エンドクレジットで確認してやはり、と思った。カート・ラッセルが出演していればみんな好きな映画だが、特に好きな三本、『ニューヨーク1997』『ゴーストハンターズ』(『ゴーストバスターズ』ではない)『テキーラ・サンライズ』。
二本目は2020年のデンマーク・スウェーデン・フィンランド合作の『ライダーズ・オブ・ジャスティス』という映画だ。題名だけだと食指が動かないが、北欧のドラマや映画はたいてい外れがない。何より主演がマッツ・ミケルセンである。ハリウッド映画ばりのアクション銃撃映画だが、そこは北欧映画だからひねりと苦みが効いている。妻が電車の事故で死んだと知らされた凄腕の軍人の主人公が残された一人娘ところへ戻ってくる。そこへ訪ねて来た男が、それは事故ではないと思う、と言う。
その真相を追究していく主人公と、そこに集まった奇妙な男たちが裏社会へ戦いを挑んでいく。顔全面がひげ面のマッツ・ミケルセンは、見慣れているのとちがうので不思議な感じがするが、さすがにクールに屈折し苦悩する主人公をみごとに演じていく。ものには因果があるのかないのか、その因果に囚われるか囚われないか、そのことを考えさせてくれるけれど、もちろん解答などない。その時々に自分で考えるしかないのだ。
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