選挙否定派
アメリカの中間選挙の共和党の候補者の半数が、選挙否定派だそうだ。選挙結果を受け入れるか、と問われると無言であるか、せいぜい、正しい結果なら受け入れる、と答える。正しい結果とは何か。自分が当選するという結果だ。落選した場合は選挙は不正だから受け入れないと公言するトランプ前大統領を支持する人々らしい。
選挙否定派は最強である。決して負けないのだから。しかしそもそもそれなら選挙する意味はないのであって、勝手に自分は当選したと唱えても良いことになってしまうのだが、それが熱狂的に支持されるアメリカの民主主義とはなんなのか。トランプによって箍がはずれて、そのままはずれっぱなしのお祭り騒ぎが当分続きそうだ。理性を失った集団はこわい。狂気の沙汰からまともに戻ることはとうぶんなさそうだ。
アメリカには復元力があるというのはどうやら神話に過ぎないらしい。アメリカはすでに衰退が後戻りできないほど深刻になりつつあるのかもしれない。
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