哀しい
2019年の秋に、今は亡きF君たちとトルコに行った。憧れの青のサマルカンド、奇景カッパドキア、そこで乗った気球など、思い出は山ほどあるが、特にまた必ず行こうとF君と約束したのがイスタンブールだった。外のテラスに座り、行き交う観光客を眺めながら飲む酒は格別で、何もせずどこにも行かずに一週間イスタンブールで飲もうと話していた。
イスタンブールは移民が急増して社会不安が増大していたし、大統領の独裁傾向が強くなり、薄かった宗教色もこれからは濃くなる懸念もあったけれど、いまのうちならトルコのトルコらしい、東洋と西洋の交差点としての魅力を感じることが出来ると思っていた。
今回の爆弾テロ事件はそういう意味でまことに残念なことで、哀しい。そうして、そういう話を心の底から共感してくれるはずのF君がいないことはもっと哀しい。
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