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2022年11月20日 (日)

みちのく幻視

 『遠野物語』をベースに、柳田國男の世界を映像化したNHKの古いドキュメントをひさしぶりに再見した。遠野という場所だけではなく、秋田や青森、そして山形の各地を映像で観て、毎年ほとんど出かけているのに今年はついに行かずじまいに終わりそうだなあと東北の空を想った。

 

 東北は水運で関西と結ばれていた。文化や言葉は意外と近かったのである。十三湖のほとりに栄えた湊にはたくさんの遊女がいて、哀話が残っているという。その湊も鉄道が青森まで通じたことで陸運が盛んとなり、水運が衰えたことで寂れてしまい、見る影もなくなったことなど、あらためて時間の経緯を想像すると、そのあたりをそのつもりでまた散策してみたくなる。

 

 柳田國男がわずかな手がかりから時間と空間を見通して書き残したものは、じっくり噛みしめるとたとえようもなく懐かしい。「耳を傾ける資格のある人」のみに伝わると柳田國男は書き残している。民俗学というのはたしかに想像力の産物にしか見えなかったりする。「そうかもしれない」と思う人にしか見えないものがある。

 

 私にとって東北の独り旅とはそういう旅である。鳴子、花巻、遠野、平泉、角館、男鹿など、今すぐ訪ねたい場所が山のようにある。これから冬で雪の中だけれど、だからこそ見えるみちのくというものもある。

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