リンゴ
信州松本の友人からリンゴが送られてきた。毎年のことであって、たいへんありがたい。学生時代から親交のつづいている友人で、二年か三年に一度は必ず会う。最後に会ったのは一昨年の秋だった。痩せているのにウワバミで、以前は私の倍は飲んだものだが、最近は衰えて私と同じ程度になった。身体のためにはそれで好い。
松本から見える北アルプスの山々も雪景色に変わっているだろう。そういえば先月弟夫婦と妹と行った上高地から見える穂高の山々の景色も白くなっていることだろう。温泉で雪見酒がしたくなった。
深く雪の積もった景色も好いが、新雪のころの、粉砂糖を振りかけたような景色が好きだ。雪国の人も来たるべき雪に閉じ込められる冬への暗鬱な気持ちより、純白な新雪の美しさをまず感じているのではないだろうか。
リンゴは食べきれないので、毎年娘にお裾分けする。これから連絡しようと思う。
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