力を示さなければ力を持てない
岸田首相の支持率がじりじりと下がりつづけている。見た目の無難さが好意的に受け止められて高支持率がつづいていたのに、国民のあいだに失望感が次第につのりだしたということであろう。
政治家にとって支持率は力であると思う。もともと自民党内で力があまりない岸田氏は、党内では周辺に気を遣わざるをえないのだろうが、首相になったこと、支持率が高いことは一時的にせよ力である。そのときにその力を背景に力を発揮することで主導権を行使すれば、結果的に実際の力につながっていく。そのチャンスを見失い、力を発揮すべきときに力を使わなかったことで、力を持ち損ねた。そうしてすべてに気を遣わざるをえないことによる迷走がつづいている。山際氏の処遇に象徴される統一教会問題の対処の大失敗は、自民党そのものの自浄作用の欠如を露顕させるという愚を国民に明らかにした。
こういう事態にリーダーとして力を使わずにどうするというのだろう。支持率が少しずつしか落ちていないことが不思議なくらいだ。自分の党の代表として党をリードできないで、国政を担うことなど出来ようか。野党の無策に助けられているだけの自民党の一強体制に、国民が腹をたてて背を向けるのは間近い気がする。
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