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2022年11月20日 (日)

自衛隊のハラスメント

 日本の周辺は有事が起こる可能性が高くなっている。それに対応するため、防衛予算を増やすことが必要であり、それに同意する国民は過半数を超えている。ウクライナの状況を見れば、有事が起こらないという楽観論は取れないと理解する人が増えているということだろう。

 

 しかし予算以上に問題なのは自衛官になる人が少ないということだ。いくら募集しても集まらず、必要な人員が足らない状況が続いている。そんなときに自衛隊内でセクハラやパワハラの事件が起きたという告発が相次いでいる。

 

 報道番組でその特集が組まれていた。番組ではほとんど告発した側、つまり被害者側の情報ばかりだ。しかしそれはマスコミ側に問題があるというわけではないようだ。マスコミは当然告発された加害者とされる本人や自衛隊の部署や大臣にまで取材している。ところが彼らはそれに対して何にもこたえていない。つまり反論もしないし、それに対する対処をしたという言葉もないのである。取り上げられた事例では告発から二年~四年も告発者になんの連絡がないままだったという。

 

 自衛隊が軍隊であるかどうかは微妙なところだが、企業や軍隊は民主的な組織ではない。命令によって動くように出来ている。だから民主的ではないという告発なら無意味だ。しかし人権に関わるパワハラやセクハラはあってはならないし、それに対処できない組織は存在悪でしかない。告発があればそれを調べ、それに迅速に対処して悪いものは悪いとし、悪くなければ悪くないと反論すべきであるのは当然である。

 

 それを何の対処もせず放置し、組織をあげて、なかったことにしようとしたら、それは告発されるのは当然である。当然すべきことが出来ないのは組織のトップの問題であろう。

 

 自衛隊は人を集めたいはずである。それなのに組織を護るという言い訳のもとに放置してきた罪は重い。これでは自衛隊に入ろうとする若者が減るだけだろう。愚かな上司達というしかない。こんな人間に国や国民が護れるはずがない。

 問題は起きるものである。起きた問題は対処しなければならない。是は是、非は非を明らかにして結果を公表するしかないのであって、なんとかごまかせないかと放置するのが最悪の対処法である。放置してなんとかなることがないではないが、たいてい最悪の結果へつながっていく。どこやらの首相はそういう意味で対処が遅いし下手くそだ。

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コメント

私も、たまたま観ましたが、この番組はどちらかというとリベラル(日本風)色が強いので、半信半疑で見ていました。加害者側とされるほうは、被害者側のことを詳しく話せないという面もあると思います。
それでも、自衛隊内でイジメがあるという話は間接的に聞くことはあります。23万人の自衛官の名誉のためにも、第三者が監視・対応できる方法を考えてほしいと思います。これからますます日本にとっては、重要な組織なのですから自衛官が誇りに思える組織になることを願います。

けんこう館様
すへきことをする決断力も勇気もないことによる事件がしばしば話題になります。
謝ると損をするという、もともとは日本人になかった悪い考え方が蔓延したのはいつからでしょう。
日本人は、役人はべつにして、とりあえず謝るという美徳があったはずなのに・・・。
そのことが日本をことなかれ主義に堕落させています。
もちろん「マスコミの毛を吹いて疵を求む」という姿勢も度を超えたものがあるのもたしかですが。

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