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2022年11月22日 (火)

怖いもの見たさ

 私は怖がりである。夜の闇が怖いし、洞窟に独りでいるのも怖い。暗がりの中にさまざまな、まがまがしい存在を想像してしまう。なにしろたくさんの怖い話を好んで読んできたから、想像するネタには困らないのである。

 

 日本だけでなく、中国、西洋の怪異談の本が棚にたくさん列んでいる。怖がりなのになんでそんな本を読むのかと言われそうだけれど、怖いもの見たさというしかない。中国の怪異談の話が多いけれど、中国のお化けや幽霊はあまり怖くない。それを日本流に翻案して膨らませたものはとても怖い。西洋のお化けや幽霊も、宗教的背景を伴うものが多いので、そういう下地がない分、怖さがどこか他人事のところがある。

 

 初めて読んだ怪異談と言えば、上田秋成の『雨月物語』だろうか。いくつかの話が収められているが、原典を中国におうものが多い。エドガー・アラン・ポーの作品なども怪異談が多い。読み飛ばせばどうということはないが、その場面に自分がいる状態をじっくりと想像しながら読むと結構怖い。江戸川乱歩にも闇の中の恐怖を書いたものがいくつかあって怖くて面白い。そういえば横溝正史なんて半分ホラーみたいなものである。洞窟ばなしの『八つ墓村』などはそのうちの傑作といって好い。同じく江戸川乱歩の『孤島の鬼』も洞窟が舞台の傑作である。

 

 若いころスティーヴン・キングの本にはまってずいぶんたくさん読んだ。映画化されたものもたくさんある。『シャイニング』はその一つで、これはスタンリー・キューブリックの映画の方が出来が好いと思う。スティーヴン・キングは自分の作品とはちがいすぎる、とお冠だったらしいが。キングの作品で言えば、怖くて最後まで読めなかったのが『呪われた街』という話で、あまりに怖くて半分ほどで放り出した。映画ではなくテレビドラマが作られたけれど、観たいと思わない。

 

 映画の話は別に書く。

 

 クトゥルー神話の世界を創出したラヴクロフトの作品(異形の化け物がチラリと出てくるのがかえって怖い)もいくつか読んだし、別の作家のその派生作品も探して読んだりしたものだ。ディーン・R・クーンツやクライヴ・バーカーなんてのもずいぶん読んだ。そういえば、ダン・シモンズの『カーリーの歌』は生理的な恐怖を催す傑作だった。日本のものでは鈴木光司の『リング』のシリーズなども読んだが、映画の方は怖くて全部見られなかった。岩井志麻子や小野不由美も怖い話がいくつかあった。

 

 落語にも怖い話がたくさんある。『四谷怪談』や『牡丹灯籠』などは有名だが、『真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)』なんてとても怖い。手持ちの円生のCD四枚組に全話が収められているが、まだ二枚しか聴いていない。怖すぎるのである。筆記本も持っていて、これも最後まで読んでいない。彦六(先代の正蔵)の『生きている小平治』なんてのも結構怖い。

 

 怖いもの見たさと言いながら、ちょっと度が過ぎているかなあ。

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