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2022年11月30日 (水)

戦時下に近いもの

 いま戦争下にあるのはウクライナという限定された地区だが、その影響によって事実上世界は新世界大戦の戦時下にあるといっていい。その自覚のある者と、そうでない者とがあるが、マスコミにいながらそれが理解できていないというお粗末な者もいる。

 

 インフレは政府の失政によるものだ、という政府批判の判断をする場合、本当にするべきことをしていないのか、それなりにしているけれど事態はそういう対策を超えているようだ、と見るかによって評価はずいぶんちがうだろう。民意はさまざまであってそれで好いというのが民主主義だ。

 

 ただ、それを判断する材料を適正に提供できるのが自由国家であり、マスコミの役割であろう。民衆は愚かだから、情報は国家が管理する方がいいと考える国もある。「ものの値段が上がるのは困ります」という庶民の声を繰り返し報じるニュースにどんな意味があるのか首を傾げる。ものの値段が上がって生活が楽になったと思う庶民がいるはずもなく、そういう庶民の声は事実であり、正しいけれど、不快感や不満をただ助長するだけだ。

 

 どうしてものの値段が上がっているのか、それを誇張ではなく理路整然と伝えるのがマスコミや政治の役割だろう。どうもそれが不十分であるようにしか見えない。どうしてそうするのか、ということの説明を最もおろそかにしている代表が岸田首相のように見えてしまう。人の意見を聞きます、説明責任を果たしなさい、などと繰り返しいうばかりで、「聞き置いた」で終わり、人に説明責任を求めながら自分は説明をする能力を欠いている、というのはまことに歯がゆい。

 

 話が逸れてしまったが、多くの国で民衆が現状に対する不満を政府にぶつけ、そのエネルギーを利用して、台頭する勢力が政権奪取に迫りつつある。ではかれらが現状打破のためのなにか得策があるのかといえば、そんなものはたいていない。あれば現状の政府が実行しているだろう。現状が疑似戦時下であること、そのことによってさまざまな問題が生じていること、その原因を正しく認識させること、そのことがマスコミと政治家の役目だと思うのだけれど、どうもそれが明確ではない。

 

 インフレや物不足はウクライナ戦争が終わらなければ終息しないだろう。サプライチェーンの寸断の弊害は互いの不信を残し、グローバリズムはしばらく、またはとうぶん復活しないかもしれない。ただただコストダウンを求めてきたことのリスクを世界は思い知った。安全安定のためには国家はなにを保持しなければならないかを学びつつある。少し前にも書いたけれど、第一次産業とそれに関連する企業がこれから見直しされるのではないかと思う。それが必要だからだ。

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