気比の松原と色浜
気比の松原は思った以上に広い。松の古い巨木も見られる。昔来たときとは風景がちがっているのだが、車を駐めた場所がちがうのだろうか。ここも芭蕉が句に詠んだはずだし、古来歌にも詠まれたところだったと思う。思う、というのは記憶が定かでないし、資料で調べてもいないからだ。
敦賀湾を左手から囲むのは敦賀半島。敦賀半島には原発があり、再稼働でいろいろもめているようだ。先端部には高速増殖炉のもんじゅがあるが、廃炉になった。その手前に水晶浜というきれいな浜辺があって、子供が小さいころ、この浜近くの民宿に泊まり、泳いだことがある。
右手には敦賀港。手前の人は投げ釣りでもしているのだろうか。若いころは投げ釣りをよくしたものだ。こんなのも好いなあ。
こういう巨木が見られるのだが、松枯れが起きているようだ。いつまでこの風景は持つのだろうか。
気比の松原から敦賀半島を横切って、なつかしい水晶浜を見に行くことにした。
半島左岸を走り出したら、「色浜」の標識がある。かなり先の方になるようだが、行って見ることにした。「色浜」は『奥の細道』に詠まれている。実際に芭蕉が色浜まで行ったのか、話に聞いたのか記憶が定かではない。わざわざ言及したのだから何かあるかもしれない。
かなり急な細い道を通って色浜に到着。海は澄んで青く、まことに美しい。しばらくぼんやり見とれていた。
のどかである。
前方に砂浜の島がある。絵になる。その向こうは越前海岸か。
イカ釣りの舟だろうか。色浜を確認して、水晶浜に向かう。残念ながら芭蕉に関連するものは見つけられなかった。あるけど気づかなかったのか、もともとないのかわからない。
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