意見を聞く
意見を聞くというのは、異見を聴くということでもあって、自分の考えと同じことばかりを聞いていては意見を聞いたことにならない。独裁者が、時に耳に痛いアドバイスをしてくれる相談相手をつぎつぎに粛清していって、耳に心地よい意見だけを言うイエスマンだけが取り巻きに残ると、自分が常に正しいと思いこんで修正が効かなくなる。
そんな人間は最後は破滅すると思いたいが、権力が強大になるとなかなか破滅することがない。スターリンや毛沢東や金日成のように最後まで強権を維持して人生を全うすることもある。金日成など、子や孫まで強権を継承しても破滅しない。破滅は願望であって必然ではないようだ。人類に災厄をもたらすようなそういう人間を排除することができないというのは、人類には欠陥があるということかもしれない。
プーチンをとめられるのはプーチンだけ、習近平をとめられるのは習近平だけ。災厄だけが続いていく。その果てにどんな未来があるのだろうか。希望は彼らが病気になることぐらいだというのも情けない。
どこかの国の首相も、意見を聞くことに努めると公言しているが、あまり異見を言う取り巻きがいないという噂もあって心配だ。意外と頑固で聴く気もあまりないともいうし。


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