気になったニュース
政府はマイナ保険証ではなく、従来の保険証で受診した場合、窓口負担額を引き上げることを決めたそうだ。とにかくマイナカードでなければ損にすることで普及を図ろうとしているのだろう。普及促進を図ることに反対するつもりはない。便利になるなら結構なことで、セキュリティだけには気を付けてほしいと思うだけだ。
ところでマイナカードについて個人的に不安なことがある。私はだいぶ前にマイナカードを作ったが、妻のマイナカードが作れないことだ。本人ではないとできない手続きの部分があるが、手続きができるような状態ではなく、本人の写真を撮るのも難しいと思われる。今回の窓口負担の差は、長期の入院患者に及ぶかどうかわからない。多分そういう人に対してのマイナカードについての対応はこれから考慮してくれるものと思われるし、すでに何らかの対応策があるのかもしれない。タイムリミットが近づけば病院で何らかの指示要請があるだろうとは思うが、いまそれが明らかではないので不安である。
会社の強制飲み会で、男性が女性の二倍会費を払うのはおかしいと訴える男性の話題がニュースで取り上げられていた。今時強制飲み会がある会社というのがあるとは驚いた。私が現役時代、飲み会で会費を男性のほうが多く出すケースは普通にあった。たいてい女性のほうが飲み食いする量が少ないし、いてくれるだけで場が盛り上がるから当然だと思っていた。それに女性にとって飲み会参加はあまりうれしくなくて、付き合いで来てくれることも多いだろうと感じてもいた。
強制飲み会というと、参加しないと何らかのペナルティがあるということだろうか。何となく断りにくいことはあるだろうが、今はそれでも参加したくない人は参加しないものだ。もしそれでも強制力が働いているなら、その会社はいささか変である。ところでこの男性のボヤキは平等が正しいという判断のもとになされているのであろう。しかし酒量も食べる量も楽しみ方も、人によって違う。厳密な平等などありえない。私などのように鯨飲馬食の人間は余分に出すのが当たり前だと思っていた。それが同じ金額で済んだときはみなのおごりであり、借りでもあると認識していた。借りはたまったら何らかの形で返す。それが自然に認識されてバランスが保たれているのが仲間だと思う。いちいちその都度公平平等にこだわる人はうっとうしい。しかしそういう時代なのだろう。面倒だ。
あの長野の児童公園を廃園に追い込んだのは近くに住む大学の名誉教授夫妻らしい。夫妻のデイリー新潮のインタビューをまとめた記事を読んだら想像通りの人らしく、また、前後の経緯なども想像に近いものだった。これからこの名誉教授夫妻はずいぶんバッシングに遭うだろうなと同情を禁じ得ない。気になったのは、市役所の担当者が、交渉しても苦情が収まらないどころかエスカレートし、ついには子供に直接注意するなどして、このままでは子供が危害にあう可能性もあった、と説明していることだ。そういう状態だから近くの小学校でもこの公園を利用しないように子供に指導していたらしいというから、尋常の行動とは思われない。廃園はやむを得ないことと思われる。こうしてあちこちで公園や小学校や幼稚園や病院や公的なもののことごとくが維持しにくくなるのだろうか。日本は情けない国になったものだ。
私の住むマンションの部屋の窓から幼稚園が見下ろせる。園児たちが園庭に出ているときはにぎやかだ。ときにうるさいときもあるが、窓を閉めれば何ということもない。人間はたいていのことは我慢できるもので、それが自分だけどうしても我慢できないときは立ち去るしかない。立ち去りたくないから他者を立ち去らせるというのは乱暴で、それが通用してしまう社会は生きにくい気がする。
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