そろそろと
いまごろはたぶん雪の中を慎重に、そろそろと帰路についているところだと思う。今回の湯治は悪くなかった。居心地の好い宿だった。どこかを見て歩くのではなく、ひたすら入浴、読書、うたた寝を繰り返すというのも大変けっこうである。実際には本はほとんど読めずに、ただひたすら眠っていた。ゼンマイのバネが完全に緩みきった心地がする。
ほんとうは一週間ほどいたいけれど、予算が許さない。支出すればあとでどこかを締めなければならないが、生活に困窮するほどでもない。またどこかへ行くために、使いすぎないようにしたいということだ。
中村愿・安野光雅の『三国志逍遙』(山川出版社)の一冊くらいは読み切れると思ったのだけれど、半分も読めなかった。こういう本を読んでいると、中国へまた行きたくなってしまう。三十年前の中国だったら、無理してでも出掛けていただろうに、中国は大きく変わってしまった。残念なことだ。
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