無関係のようで無関係ではない
先崎彰容『ナショナリズムの復権』(ちくま新書)という本を読み始めている。冒頭で、ナショナリズムに対しての三つの大きな誤解があることが説明されている。まず、ナショナリズムと全体主義が同じものであるという誤解である。これらはちがうものであるということが丁寧に説明されていて、そこのところで了解しなければ、この本そのものを読み進める意味がないことを理解しなければならないようだ。私は了解した。
そこから話がどう展開していくのか、たいへん楽しみだが、並行して読んでいるカート・アンダーセンの『ファンタジーランド』におけるアメリカというもの、その文化と歴史についての考察が、どこかで通底してくるような予感がしてならない。無関係なようで無関係ではないのだと思う。そこまで読み取れるかどうか分からないが、それが予感できたということで今はよしとする。世界はいまどうなりつつあるのか、日本はどうなのか、そのことを多少なりとも知的に眺めるのは老後の楽しみではないか。
身体の一部にまだ不調が残存していて、いつまた絶不調に舞い戻るか不安な状態にいる。だからしなければと思っていることがいくつもあるけれど、先延ばしできることはいまはやらないで放置している。思えばずっとそういう生き方をしてきた。格別のことでもない。
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