民主主義
民主主義について人それぞれいろいろな思いがあるからその解釈は三者三様だろう。すくなくとも誰かがこう考えなければならないと言い、それにみんなが従わなければならないような場合には民主主義ではないと云う事は確かなことに思う。極端なものは北朝鮮に見て取ることができる。
少数意見があっても良く、しかも少数意見を言うことが自由にできることこそが民主主義で、日本はそういう国のひとつだと言って良い。もちろんそこでは暴論と少数意見の区別をわきまえる必要があるのは当然で、しばしば暴論に対しての非難を言論の弾圧だなどというのを見聞きするが、そんな反論にひるんではいけない。暴論は暴論である。
しかし暴論とは何かと云う事になるとその暴論以外のものとの境目はあいまいで、意見の違いによって境目が大きく違ったりするからむずかしい。
先日、LGBTに対する首相の補佐官の言葉が非難されて更迭されたことがあったが、あれは大方が暴論だったと判断したということだろう。ただ、LGBTに対する違和感が内心に存在する人はたくさんいて、時代の趨勢によって次第にその違和感を薄れさせていくしかないということも事実なのではないかと思う。その違和感をどこかで正直に言うことをよってたかって叩くことは如何かとも思う。なにより、そういうことを言わせない無言の圧力みたいなものを強く感じる。そうなると、それは民主主義的なのかどうかと考えさせられたりする。差別解消に尽力している多くの人びとの努力には敬意を表するが、過剰に異論を封殺したり、弱者の権利を過剰に優先的に置くことは如何かと思う。それは差別を内攻させることになりかねない。
民主主義とはそういう微妙であいまいな境界のバランスの上にあるものなのではないかと考えている。
こんばんは
つくづく思うのですが、日本政府と国民は肝心な問題を論ぜずLGBTのような”瑣末な”問題ばかり論います。性的少数者の人権を守ることも必要ですが、中国など日本に好意的でない国に対する対応を考える方が重要でしょう。全く日本人(特に左翼。リベラル)はそこから逃げているとしか思えません・・・。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2023年2月15日 (水) 17時45分
shinzei様
確かに優先順位の混乱があるように見えますね。
それにしてもじっくりと意識を変えることでしか解消しない問題を、正義の名のもとに論じることに危ういものを感じます。
意識を変えるには、時間が必要です。
投稿: OKCHAN | 2023年2月15日 (水) 22時45分