時代は人が作っていく
時代、つまり歴史は、政治や経済ばかりが作っていくものではない。そのことをNHKの『サブカルチャー史 欲望の系譜』という番組が教えてくれる。第一シーズンはアメリカの'60~'90年代のサブカルチャー史であり、第二シーズンはヨーロッパの'60~'90年代のサブカルチャー史であった。歴史は人間が紡いでいくということ、人間の欲望をサブカルチャーがどのように受け止めて表現してきたのか、そのことをとても分かりやすく伝えていた。
歴史にはあたりまえのことだが因果があって、その因果が因果を生んでどうしようもない大きなうねりとなって変遷していく。そのことに個人的に無力感と、なんとなく空しさも感じたり、同時に何も知らずに時代を生きていることと、それを多少は見据えて生きていくことの違いのようなものを感じた。きちんと時代を理解し、それを表現している人たちに敬意を表したいし、できれば自分もそうでありたい。
来月、三月は第三シーズに入り、テーマは日本である。私自身が生きてきた時代であり、より自分自身に近づいていく。楽しみだ。ある意味で記憶の再構成をさせてもらおうと思う。
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