よい兆候
ようやくほぼ平熱状態が持続するようになり、痛み止めで歯の疼きが抑えられているときは本が読めるようになった。いまは臼井吉見の日本文学の評論を読んでいる。奥野健男の文学評論と似た視点であるところがあり、多少なじみの景色を読んで楽しんでいる。もちろん扱っている作家や作品が重なるということで、その批評が類似しているということではない。
日本の好色小説、痴情小説、自然主義小説、私小説を系譜に沿って扱いながら、風俗小説と文学との違いについて論じていて、境目のあいまいなものを扱いながら、それでも納得できるのは、かなり彼の文章にシンクロしてきたのかもしれない。彼の『安曇野』(全五巻)を購入するかどうか、いまだに迷っている。
テレビでしばしば拝見する日本近代思想史専攻の教授・先崎彰容氏にはいつも、なるほどと思わせられている。以前一冊は彼の本を読んだけれど、あらためて彼の本を読みたくなって、アマゾンで三冊ほど新書を手配した。今日中には着くだろう。臼井吉見の次にはそれらを読む予定。気持ち的には中断している昭和時代中期までの小説の拾い読みを続けたいとも思っている。
本を読む気がでてきたのはいい兆候だと思う。
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