勝てるときもある
将棋の藤井聡太五冠は愛知県瀬戸市出身なので、全国ニュースで報じられるようなときには名古屋のローカルニュースでも取り上げられるから、たびたび見ることになる。AI将棋で鍛えられていることが彼の強みのようだ。天才というのはいるものだ。謙虚な様子は人間的にも好感が持てる。
私は将棋は動かし方を知っている程度で、小学生にも勝てない。ただ、囲碁は大学時代に先輩から教えられたし、寮で多少は揉まれたので、ざる碁程度は打てる。現役時代は同程度の人としばしば打つ機会があって、互いに勝ち負けにこだわるけんか碁に明け暮れたものだが、今は相手がいない。しかたがないからパソコンを相手にときどき打つ。これもAIと言えばいえる。
古い囲碁ソフトでずっと打ってきたが、弱い。相手の打つクセも分かってしまったので、めったに負けない。相手に二子か三子か置かせれば良いのだが、それだと面白くない。ついにはどれくらい勝つかということに快感を感じるだけの碁になってしまった。そこで昨年ちょっと強い新しいソフトを買ったのだが、これがとてつもなく強い。強い、普通、弱いの三段階あり、互先で強いに設定すると歯が立たない。普通でも分が悪い。ただし、弱いに設定すると、相手が見落としとしか思えない手を打つときがあり、それも気に入らない。
そういうわけで、普通にして私が定先の設定で打つ。勝率は二割くらい。それがこのごろ三割くらいになってきた。ちょっと腕が上がってきたかもしれない。ただし、待ったを二、三回させてもらう。とにかくけんか腰のきつい手を打ってくる。ちょっと甘い手を打つとボロボロにされる。その代わり無理筋の攻め方をしてくる傾向があるので、それを見逃さずにいると必ずチャンスが来る。勝つときはボロ勝ち、負けるときは投了という攻防がくりかえされている。
このごろぼんやりしていると頭の中に碁盤が出て来て勝手に死活を争っている。覚えたてのころに戻ったみたいだ。本日は一勝一敗。
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