森本哲郎『文明の旅』
森本哲郎が世界の多くの街を訪ね歩いて、そこで『歴史の光と影』を感じ、つづったのがこの『文明の旅』という本だ。初版は1967年だから、彼の著作としては比較的に初期のものだ。メインの街を章立てにしているので、それを羅列してそこのメインテーマを付記する。
オランの朝焼け(アルジェリア)
テーマはカミュと倦怠。
バビロンの丘で(イラク)
バビロンの廃墟とバベルの塔。
ヨルダンの薔薇色の都
バクダッドからダマスクスへ、そしてペトラ遺跡へ。
ギリシアのながい影
アテネからオリンピアの遺跡へ。
ピラミッドの夕陽(エジプト)
カイロのピラミッド、そしてメンフィスへ。
東アフリカの草原にて(ケニア)
サファリ行、そして植民地というものについて。
インドへの道
ネルーの著作をベースにインドという不思議な国について考える。
ウクライナの丘から(ソ連、ウクライナ)
ジイドの見たモスクワ、そしてウクライナのキエフにて。スポーツについて考える。
南ドイツの僧院にて(ドイツ、オーストリア)
カフカを生んだドイツについて考える。ダッハウを訪ねる。ヒトラーとヴィトゲンシュタインについて。
デンマークの夜
アンデルセンについて、そしてキルケゴールについて。
スペインの遺言
アンダルシアでドン・キホーテについて考える。
ヨーロッパの落日(フランス)
旅の拠点にしていたパリに戻り、旅を振り返る。
旅を終わって
前回のブログに書いたのはこの章に書かれていたことである。
私はアフリカに行ったことがないし、ヨーロッパはイスタンブールでチラリと見ただけだ。できればここで挙げられている場所に行ってみたかった気もするが、いまは多くの處が政情不安で行くことがむずかしい。トルコやウズベキスタンでいろいろ考えることができただけでも幸せだったと思っている。
« 旅と歴史 | トップページ | 葉室麟『黒龍賦』 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ヘミングウェイの短編を・・・(2026.04.11)
- 『対馬の海に沈む』(2026.04.10)
- 『孤剣は折れず』(2026.04.09)
- 『三四郎』(2026.04.05)
- 三国時代の人物伝(2026.03.23)
« 旅と歴史 | トップページ | 葉室麟『黒龍賦』 »


コメント