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2023年8月30日 (水)

葉室麟『黒龍賦』

 白内障のせいなのか、紙面と活字とのコントラストが少なくなって本が読みにくい。本が読みにくいとなると本が読みたくなる。そういう性分なのである。読みかけて放り出している本が相変わらず山になっていて、それをまた片端から手をつけだした。この『黒龍賦』は、たぶん手持ちの葉室麟の最後の未読の本だと思う。

 

 海北友松(かいほくゆうしょう)という戦国末期から江戸初期の画家の生涯を軸に、齋藤内蔵助利三、明智光秀、織田信長、帰蝶、安国寺恵瓊、山中鹿之助など、錚錚たる面々が時代絵巻を繰り広げる。冒頭に海北友松の息子が春日局に呼びつけられて、この長い物語がその春日局によって語られていく、という体裁になっている。

 

 この中で、明智光秀がどうして本能寺の変を起こしたのか、新しい理由が提示されているのが新機軸だ。さすがに葉室麟、最後まで一気に読ませてくれた。おもしろかった。

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コメント

ご無沙汰しております、ケロです!
私、葉室麟さんの小説が好きなのですが、
まだまだ未読の本が多いので、
ぜひ今度読んでみたいと思います!
ちなみにタイトルは何と読むのでしょうか?
こくりゅうぶ?勉強不足ですみません。

ケロ様
「こくりゅうふ」と読むのだと思います。
「賦」を漢和辞典で調べると、「心に感じたままをうたった詩の体裁」とあり、また、「生まれついて授かっている資質」などとあります。
両方の意味をこめて海北友松という特異な画家のことを書いたという意味かと勝手に解釈しています。

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